お薦め読書の2024年4回目です。
もうすぐ年末年始・冬休み期間となります。5年生以下の中学受験生は、その期間で時間があるようでしたら、今まで紹介した本をぜひ読んでみてください。
今回は、「いとうみく」さんです。
「真実の口」
2024年4月9日刊行
多くの学校で入試の素材文として出題された頻出作家の書下ろし最新作。 「親による子への虐待」「自分の行動を省みる難しさ」をテーマとした物語です。
2025年入試で出題されそうな本として、私自身は今年GW休み中に読んでいます。ネグレクトを受けた4歳児を保護した中3の律希・湊・未央が、電車に乗って「父親」に会いに行く場面が、中学入試で問われるかなという感想です。
「いとうみく」さんの物語文では特に感じるのですが、テーマが重いです。だからこそ、読みながら色々と考えさせられます。
「朔と新」
2020年2月4日刊行
高速バスの事故で視力を失った兄の朔(さく)と、事故の原因を作った弟の新(あき)の兄弟関係を描いた物語です。兄の立場、弟の立場それぞれから、自分ならどうするだろうかと考えさせられる良書です。
私の中では、「いとうみく」著書の最高傑作です。「いとうみく」さんの著書で必ず読んでほしい一冊です。
2024年 神戸国際、2022年 啓明学院、2021年 ラサール、開明などの中学入試素材文として採用されています。
「夜空にひらく」
2023年8月8日刊行
バイト先で暴力事件を起こした17歳の円人。保護観察中、煙火店を営む深見家で人のあたたかさにふれ、居場所を見つけて自分の道を歩み出す成長物語です。
2024年入試で出題されるかなと思い、去年のお盆休みで読んだ本です。結局、関西では出題されることはなかったのですが、関東の方で出題されたようです。
教え子に読書を薦めるので、私自身も本を読むようにしてしています。
ここでは紹介しませんが、私はビジネス書もよく読みます。それらに娯楽と割り切って読む小説も含めて、年100冊目指して本を読むようにしています。ちなみに今年も達成できていませんが、その目標まで惜しいところまでいってます・・・