もう年末に近づいてきました。

   

 作者別で紹介した本以外で、来年度の中学入試の素材文として出題されるかなと思って私が読んだ本も書いておきます。お薦め読書は、1月末までにあと数回は書く予定です。

  

 

 「アルプス席の母」  早見和真著

  

 2024年3月20日刊行

  

  

 今年の夏に読みました。関西大手塾の大阪星光学院模試での素材文などで、採用されていましたね。

   

 「物語の舞台は大阪」に惹かれて、つい手に取ってしまいました。視点が高校球児の母親だったので、清風南海あたりで出題されたら面白いです。

    

   

  

 「わたしは食べるのが下手」  天川栄人著

    

 2024年6月25日刊行

  

 

    

 天川栄人さんの著書を読んだのは、今回初めてです。というか、天川栄人さんは女性なんですね。名前から男性だと勝手に想像していました。

     

 会食恐怖症、摂食障害、宗教の違いによる食事事情といったテーマに触れた児童書をあまり読んだことがなかったので、新鮮でした。2025年度入試で出題されそうな素材文です。

     

    

 spring   恩田陸著

   

 2024年4月4日刊行

 

  

 長編小説なので、中学入試の素材文という点では出題されにくいかと思います。それも、バレエ小説で、多くの人には馴染みがない単語が出てきて、未知の世界で読みにくいかもしれません。そこが、逆に魅力的な物語かと。

 

 同じ作者の長編小説「蜜蜂と遠雷」を入試素材文として採用した中学があったので、今年度どこかの中学でこの本が出題されるかどうか個人的に気になっています。