前回の四天王寺中学から時間が空きましたが、2025度入試分析を私なりに書いていこうと思います。

    

 

 今回は、四天王寺中学と同様、当教室からご近所にあって、毎年合格者のいる大阪星光学院中学です。

   

 まずは、入試制度の特徴から確認しておきます。

  

 入学試験は、Ⅰ型【国語・算数・理科・社会】と

 

       Ⅱ型【国語・算数・理科】から選択して出願をします。

   

 Ⅰ型  ① 国語・算数・理科・社会の合計点

      (120点・120点・80点・80点)

   

     ② 国語・算数・理科の合計点 ✕ 1.25

   

     ③ 国語・算数・社会の合計点 ✕ 1.25

      

     以上の方法で算出された合計点(400点満点)のうち、

    最も高いものを判定点となります。

       

 Ⅱ型   国語・算数・理科の合計点 ✕ 1.25  (400点満点)

     

 このⅠ型のうち、③ 国語・算数・社会で算出されることが、特徴的な入試制度となります。

     

 最近では、同様の入試制度を採用する中学校が増えましたが、4科受験において理科が苦手で社会が得意な受験生にはメリットの多い入試制度だと言えます。

  

  過去5年の入試結果は以下の通りです。

   

 

  

 2025年度は、昨年度より志願者数が46名増えて、過去5年での最多人数となっています。

   

 そして、昨年度より受験者数が増えた一方で、合格者数が減った結果、実質倍率が2.5倍と上昇しています。(上昇といっても、21,22年とほぼ同じです。) 特に、Ⅱ型受験の実質倍率が2.96と、かなり高い数値となっています。

 

 2024年度での実質倍率減少が、2025年度での倍率上昇の一因とも考えられます。2026年度がどうなるかはわかりせんが、実質倍率が大きく前後するとは考えにくいかと。

  

 あと、ご存知の方が多いと思いますが、念のため書いておくと、

  

 志願者数に対して受験者数が減るのは、入試当日に欠席者がいるからです。2025年度だと、55人の欠席です。その欠席者のうち体調不良の方がいるかもしれませんが、ほとんどの欠席者は他中学校を受験しています。

  

 予想できる受験校としては、高槻中学・洛星中学・甲陽学院中・灘中といった難関中学が中心でしょうが、中堅校も考えられます。同じ日程の受験校を2校出願しておいて、年末年始の模試成績・過去問の出来などを勘案して、年明けに受験校を最終決定しています。

 

 科目については、次回に。