もう年末に近づいてきました。

  

 今年読んで面白かった本の中で、来年度の中学入試の素材文として出題されるかな、してほしいなと思ったものを書いておきます。(時間があれば、続きもので書きます。)

  

 私は大手塾勤務時代に模試作成をしていましたが、素材文選定にけっこう時間をかけた記憶があります。今はその苦労をしなくてもいいのですが、何となく私ならこの素材文で問題作成するという意味も込めて紹介しておきます。

    

   

 「星の教室」  高田郁著

    

 2025年2月18日刊行

  

   

 今年の夏に読みました。当教室の近所にある、大阪市立天王寺中学校夜間学級を作者が過去に取材したとの「あとがき」を見て、興味を持ち読んでみました。(現在は、かかる夜間学級は他中学に統合されているようです。)

  

 読んでからの率直な感想は、「内容的にいい社会勉強になる。小学生も読むべき」でした。同じ感覚を中学校の入試問題作問担当者も思うかどうかわかりませんが、個人的にぜひ出題してほしい本です。

   

   

 「僕には鳥の言葉がわかる」 鈴木俊貴著

     

 2025年1月28日刊行

      

 

  

 昨日の「情熱大陸」で、筆者が出演しているのを拝見しました。「動物言語学」という新しい学問の創設者で、その第一人者です。

 

 題名に惹かれて夏に読んだ本の作者を映像で見たので、個人的になんだか新鮮で面白く感じました。それで、その気持ちを忘れないうちに書いておこうと。

  

 この本も「星の教室」と同様、「内容的にいい勉強になる。小学生も読むべき」が率直な感想です。小学生にも読みやすい文体なので、ぜひ年末年始に時間的余裕がある5年生以下に読んでほしいです。

  

 これも、全国のどこかの中学で入試問題として出題してほしい本です。