昨日が終業式で、今日から春休みという小学校が多いみたいですね。
春休み中でのお薦め読書です。お時間がありましたら、読んでみてください。前回の 早見和真さんの著書と同様、今年度中学入試で多くの学校で出題された本です。
「星の教室」 高田郁著
2025年2月18日刊行
夜間中学を舞台に「学ぶことの意味」と「人生をやり直す勇気」を描いた心温まる物語です。時代小説で知られる著者が、現代社会の中で生きづらさを抱える人々に光を当てた作品として注目されています。

物語の主人公は、潤間さやかという女性です。さやかは中学時代にいじめをきっかけに学校へ通えなくなり、そのまま卒業証書を受け取らずに社会へ出てしまいました。義務教育を終えていないという事実は、履歴書を書くたびに重くのしかかり、家庭でも社会でも自分の居場所を見つけられないまま、孤独と不安を抱えて生きています。
そんなさやかが出会ったのが「夜間中学」です。夜間中学とは、戦争や貧困、家庭の事情、病気、不登校など、さまざまな理由で義務教育を受けられなかった人たちが学び直すことのできる学校です。二十歳の春、さやかは河堀夜間中学に入学し、年齢も国籍も境遇も異なる仲間たちとともに学ぶことになります。
最初は他人を信じることができなかったさやかですが、教師や仲間たちの温かさに触れる中で、少しずつ心を開いていきます。年齢や過去に関係なく、人はいつからでも学び直し、未来を選び直すことができる――そんな希望のメッセージが、さやかと仲間たちの成長を通して丁寧に描かれています。小学生にとっても学びの多い良書です。
この本は令和8年度入試の素材文として、多くの中学校で採用されました。
関東だと、栄東、浦和実業、開智未来、青山学院、実践女子学園、獨協など
関西だと、高槻、帝塚山、六甲学院、広島学院など
全国で多くの中学入試の素材文として採用されているようです。
この春休みに何を読むか悩んでいるようなら、ぜひ読んでおいてほしい本です。