春休みは、春期講習もあり大変だと思います。小学生5年生以下の受験生で、お時間がありましたら、読んでみてください。
「オリオンは静かに詠う」 村崎 なぎこ 著
2025年1月29日刊行

『オリオンは静かに詠う』は、競技かるたを通して描かれる青春と成長の物語です。
主人公は、聴覚障害を抱える高校生・咲季。彼女は、音を十分に聞き取ることが難しいため、日常生活でも孤立を感じやすく、心を閉ざしがちでした。そんな咲季が競技かるたに出会い、自分の居場所を見つけていく姿が物語の中心に描かれます。
物語を支える人物として、咲季の同級生であるカナがいます。カナは聴覚障害の両親を持つ「コーダ」であり、日常的に通訳の役割を担ってきた経験を持ちます。咲季と出会った彼女は、かるたの世界に強い関心を持ち、時にはライバルのように、時には支えとなる存在として物語に関わります。
普段はあまり触れる機会が少ない「コーダ」という立場・家庭環境や聴覚障害といった現実的な課題が物語に組み込まれている点が特徴です。小学生にも学びとなる良書といえます。
この本は令和8年度入試の素材文として、
開智未来、栄東、鷗友学園、渋谷学園渋谷、高輪、横浜雙葉、帝塚山など複数の中学校で採用されました。
春休み中、何を読むか悩んでいるようなら、ぜひ読んでおいてほしい本です。