令和3年の灘中入試において、合格発表が1月19日と例年より1日遅く設定されています。こんなところにも、コロナ禍の影響が出ているのが今年度入試です。
東京の開成中学では、小学5年生以下の下見だけでなく塾関係者に対しても入試当日に応援を慎むようHPで通達しています。例年、校内で門を入ってすぐ右側にずらっと塾関係者が並んで激励する場所が学校側から提供されているのですが、今回はそれも提供しないようです。
それらを勘案して、今年の入試激励をどうしようかと思案中です。昨年は諸事情により行けなかったので、今年は必ず行くつもりでいたのですが・・・
特に、今年は例年より受験生である教室生が多く、激励に行きたい気持ちはより強くあります。入試当日に近づいてから、その時の状況を見極めて判断しようと思っています。
今年は、コロナ禍の影響で春先に例年開催される各塾の入試分析会も延期やWEB上で開催などとなっていました。ひょっとしたら、きちんと話を聞けていない方もいるかもしれません。
今は、受験生である小学6年生が過去問を塾やご家庭ですすめている時期だと思います。
そこで、灘中入試国語についての分析を少し書いてみようかと思います。まあ、私のなりの分析で少し偏っているかもしれませんが、私が実際にどう分析しているかの一部分だけ深く書いていきます。
あまり大風呂敷を広げると、時間がない状況で苦しむのは自分だとわかっています。無理せず書いてみます。
令和2年度の灘中1日目
去年出題された大問一の問六のような100字以内の作文(具体化する記述問題)ほどではないですが、ややインパクトのある出題がありました。大問三の書き順の問題です。
問題自体はシンプルなもので、他の中学校の入試問題にも出題されている基本的なものです。ひょっとしたら「医」や「卵」で苦労した受験生がいたかもしれません。ただ、灘中ではほとんど出題されていなかったので、受験生にインパクトを与えたと思います。
少し話はそれますが、今まで書き順を問う入試問題で私自身が衝撃を受けたのは、先ほど話題に挙げた開成中学の入試問題です。
これを読んでくれているベテランの先生なら覚えていると思いますが、2014年入試問題での大問🈪です。
書き順は書き順でも、なんと「ひらがな・カタカナ」の書き順が出題されました。これには、かなり驚かされたのを記憶しています。
具体的には、「や」と「ら」の書き順、「を」をカタカナに直して、書き順を答えるというものでした。中学受験でひらがな、カタカナの書き順を問うのは、受験生の盲点をついた良問です。
灘中入試に話をもどします。
灘中入試には話題になるような問題もある一方、毎年必ず安定して出題される問題があります。
それは外来語です。灘中入試を突破するために欠かせない対策が必要となります。
この外来語について、すこし掘り下げて私なりの分析を書いていきます。
ただ、長くなったので、次回に。