② 出題内容によるアプローチ に入ります。
以前このブログで、平成31年から過去20年について、外来語を羅列しました。
それに基づいてお話をすると、外来語の出題パターンにはいくつかあることがわかります。
❶ 単語のはじめが共通の外来語
平成12年度 「トラ~」 「トライアル トライアングル」など
❷ 単語の終わりが共通の外来語
平成23年度 「~スト」 「アーチスト エッセイスト」など
平成27年度 「~ション」 「イルミネーション イントネーション」など
❸ 意味に共通性がある外来語
平成25年度 「~する人」「キャスター シェフ」など
❹ 〇ー〇のような形に共通性がある外来語
平成21年度 「ケース、ピーズ」など
平成24年度 「アラーム クレーム」など
❺ 外来語の複合語
平成19年度 「コスト+ダウン ラッシュ+アワー」など
❻ 共通性がないもの
平成14年度 独立題 「リサイクル ショック」など
もちろん、その中で圧倒的に多いのが
❷ 単語の終わりが共通の外来語
となります。
平成14年度 「~コン」 平成16年度 「~ス(ズ)」
平成20年度 「~ション」 平成22年度 「~ック」
平成23年度 「~スト」 平成26年度 「~ップ」
平成27年度 「~ション」 平成28年度 「~クス」
平成30年度 「~ス」
とあるように、20分の9となかなかの打率です。「~ション」にいたっては、2度も出題されています。
面白いのは、平成31年度において、本文で引用する外来語が「プロダクション」と「~ション」で終わっているのに、「プロ~」ではじまる外来語を問うています。
偏見ですが、「~ション」は過去に2度もあったので、3度目の出題は敢えて避けたのではと、勘繰りたくなります。
そこで推測して、灘中の出題者は過去に出題したものと被るのは避けるようだ。過去に出題されていない、単語の終わりが共通する外来語が出題される可能性が今後高いとの仮説がたてます。
そして、出題の可能性のある外来語を受験生に覚えさせる対策が必要となり、ここに大きな差が出てきます。
大手塾の中にはそういったことを踏まえて、毎年アップデートしてきちんと対策されている塾もあれば、何年も同じ教材を使い続けている塾もあるようです。さすがに灘中模試などでは、ほとんどの塾でその傾向を踏まえた外来語の出題をされているようです。
因みに、直近の令和2年度入試では、
❷ 単語の終わりが共通の外来語
が出題されました。「~ット」が共通する外来語です。
R2年度 ダイエット 記述問題
マーケット シルエット エチケット シークレット デメリット
それでは、令和3年度はどうなるでしょうか?
灘中受験生は気になるところだと思います。ただ、それは実際に作成された灘中の先生たちにしかわかりません・・・
入試までに機会があれば、この続きを書いてみます。