夏期が終わったと思ったら、もう9月も半ばです。関西では、統一入試日まであと4か月ほどとなりました。早いものです。

  

 私自身、夏休み期間中は朝から晩まで授業をしていたこともあり、9月以降、少し落ち着くかなと思っておりました。

  

 ただ、塾対象入試説明会に参加したり、同業者とランチに行ったりと、予定を詰めて入れていたこともあって、少しだけ忙しかったのですが、最近ようやく落ち着いてきたところです。

 

 

 塾対象入試説明会については、当教室生が併願先も含めて受験可能性のある中学校に、時間が許す限り参加しております。

 

 コロナ禍前まで、四天王寺中学は校内で説明会を実施されていたので、よく学校まで赴き、先生方のお話を聞いていました。大手塾時代、私は男子最難関中学の担当だったので、四天王寺中学の校内に入る機会がなかったのですが、地下の講堂で先生方のお話を聞いたときは新鮮な気持ちで座っていたのを覚えております。

  

 それが、今ではZOOMで実施されております。合理的な時間の使い方ができ、ありがたいです。

 

 説明会に参加した学校の中で、気になったのは帝塚山中学です。特に、今年度から3日目を午後入試に変更しました。ここの中学は受験生が少しでも減少すると、柔軟に入試日程を変更しています。

 

 統一入試日から3日目は、最難関中学だと洛南中学・東大寺中学が入試日となります。

  

 その中でも東大寺中学の受験生を対象として、同日午後から大阪府にある中学校の直通バスが奈良県の高の原駅までお迎えに来ていました。保護者側からしたら安心です。その直通バスに乗せたら、そのまま受験生は遅刻せずその中学校の午後入試を受験することができます。

  

 そんな中学を意識しているのかわかりませんが、東大寺中学と同じ近鉄沿線で数駅先にある帝塚山中学が、3日目に午後入試を今年から始めます。

 

 3日目は、国語・算数の2科入試ですが、その合格判定方法も独特な制度に変更されています。

  

 いわゆる2次Bという日程で、A得点(国語150点+算数150点)で合格判定をするだけでなく、B得点(国語200点+算数100点)、C得点(国語100点+算数200点)という傾斜配点に直して合格基準点以上の場合、それでも合格とするようです。出願も入試当日の11:00まで受け付けるという、念の入れようで、人気が上がりそうな入試です。

 

  

 あと最近のこととして、同業者などと食事をしていましたが、その中で感慨深いことがありました。

 

 それは教え子と飲みに行けたことです。当教室にアルバイトで来ている大学生と飲むことはありましたが、教え子と飲むことは、それはそれで楽しいものです。

 

 地方の国立大学医学部に通う大学生で、ちょうど夏休みとあって帰省していたので、お互い忙しい時間を調整して飲みました。

 

 その教え子が話しやすいこともあってか、冗談を言いながら、色々と話します。本人の夢として、乗り物系が好きなので、自動車レースのサーキットドクターをやってみたいとのことでした。

  

 そこでF1の話にもなったので、私も鈴鹿サーキットにF1を一度だけ見に行ったことがある話を酔っぱらいながら、延々話しています。

  

 当時にわかフアンだったにもかかわらず(それも予選1日だけを知人に無料で誘ってもらって行った程度なのですが)、サーキットのかなり離れたところから聞こえる爆音の話やアイルトン・セナとナイジェル・マンセルの戦いを見たと年寄り自慢をしています。

 

 そんな酔っ払いじじいの昔話に、教え子は乗ってくれていました。嬉しいものです。

  

 さらに嬉しかったこととして、親御さんにはできない相談を私にしてくれます。ここではもちろん書けませんが、酔いにまかせて教え子が笑ってくれるような冗談を交えながら、真剣に相談に乗ります。

 

 教え子が、「こうやって先生と二人で飲むことがあるなんて当時思いもしなかった」としみじみと言ってくれます。たしかに、少し前までランドセルを背負っていた教え子です。「確かになあ」と酔いながら返事し、こういったことも、この仕事のやりがいにつながるのかなあと私も感慨深い気持ちになります。

 

 私にとっては、心地よい秋の夜長となりました。