塾では、新年度がスタートして、1か月が過ぎようとしています。
小学校では5年生だが、塾では6年生と呼ばれる受験生たちにとって、2、3月は気持ちが定まらない中途半端な時期かと思います。これは、小学校4年生以下も同様かと。
年度替わりのこの時期は、塾の新しい勉強スケジュールに合わせるのに苦労する時期でもあります。学年が一つ上がるために、授業時間や宿題などの勉強時間がかなり増える印象をうけます。実際、本人は宿題など勉強しなければならない時間が増えるため、メンタル的に少し嫌になります。
色々と無理をしたりさぼったりしたため、一部の生徒には宿題が雪ダルマ式に増えだしているかもしれません。祝日や土日などで、うまくリセットできていればいいです。もしうまくできていなければ、もうすぐ来る春休みまでになんとか調整して、春休み中に帳尻を合わせるようにしてください。
成績はどうでしょうか。新学年になってから、成績がうまくとれていないと、メンタル的に嫌になるかもしれません。小学生にとって、普通の感覚です。
そこに、以前より勉強時間が増えた。本人にしてみたら、頑張ってその増えた勉強時間をこなしているのに、成績順のクラスがあがらない。今後、春休み・夏休みに向けて受験勉強がますます嫌になるかもしれません。
ですが、大事なことは逃げないことです。現実逃避をしてさぼらない。
今年のある卒業生は、大手塾のある最難関中学を目指す志望校別直前特訓で5クラス中一番下のクラスでした。入試当日まであと2週間ほどの時期です。担当の先生に、今のままだと最難関中学には受からないほど厳しい状況だと宣告をうけていたようです。普通ならメンタル的に嫌になります。
しかし、彼とその家族はあきらめませんでした。結果はどうなるかわからないけどとりあえず受験してみた、というのがその時の彼にあてはまる表現かもしれません。
結果として、彼はその学校に合格しました。
この1年間を振り返ると、彼の成績や気持ちには大きな波がいくつもあったことを思い出します。
毎週、顔を合わせて話をしていたので、彼のモチベーションがかなり下がっていた時期は何度もあったことを記憶しています。「こいつ、さぼっとるな」と気づき、本人に注意したことが何度もあります。
彼の場合は合格したので笑い話になりますが、不合格の場合には後悔しか残りません。
今、苦行のような状況にいたとしても、自分を信じてがんばってください。すこしサボってしまったとしても、反省し今からやりなおしてください。
どうしようもない状況なら、信用できる先生に相談してください。