「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく言ったものです。

   

 秋分の日前後から、朝晩と涼しくなり、すごしやすい気候となりました。

    

 昼夜の寒暖差があるため、体調を崩しやすい時期でもあります。受験生の皆さんは、体調に気を付けて、日々受験勉強を頑張ってください。

  

 当教室では、小学2年生から4年生向けに『低学年ベーシック授業』という授業を開講しています。

   

 火曜日~金曜日 16:20~17:50

     

 土曜日     10:30~12:00 にて、開講しております。

 

 その授業に関連して、「読書と国語力」について書いておきます。

  

 「本をたくさん読んでいれば、国語の点数は上がる」と考える人がいるかもしれませんが、現実はもう少し複雑です。

    

 日常的な読書習慣は、語彙力や読解スピード、文章に対する抵抗感の少なさといった基礎的な力を育てます。小説を読めば、情景描写や人物の気持ちの変化に敏感になり、論説文を読めば筆者の主張・論理展開を追う練習になります。こうした蓄積は入試の長文を読む際に「速く」「深く」「正確に」理解する助けとなります。

  

 では、読書そのものが、入試の得点にそのまま直結すると言えるでしょうか。

 

 入試問題は「素材文に対する入試問題作成者の意図を客観的に捉え、設問に即して答える」ことを求めるため、読書を通じて生じる「自分なりの感想」を述べることとは方向性が異なります。

   

 たとえば、登場人物の心情を自分の経験に引き寄せて理解する姿勢は大切ですが、答案には本文の根拠を明確に示す必要があります。この点を誤解して主観を押し通してテストを受けると、「本は好きなのに国語の点が伸びない」という事態になりがちです。

   

 中学受験における読書の位置づけはどのように考えるべきでしょうか。

  

 わたしは、受験勉強の「補助」としての読書と考えます。

   

 中学入試における国語で扱う素材文は、現代小説や評論、随筆など幅広いジャンルから出題されます。

  

 普段から多様なジャンルの本に触れておくと、初めて読む文章にも動じにくくなります。また、未知の言葉に出会ったときに「文脈から意味を推測する力」も鍛えられます。これは辞書を引くだけでは身につきにくい、読書ならではの力です。そして、辞書などでその意味を確認すると、正確な語彙を増やしていけます。

 

 それらは、入試問題の長文を読む際に「速く」「深く」「正確に」理解する助けにつながることになります。

   

 (ちなみに、当教室で開講する『低学年ベーシック授業』では、【読むとくメソッド@ことばの学校】を採用しております。

    

 厳選された良書を、プロのナレーターによる朗読音声により読んでいきます。その文章中に出てくる言葉については、記号選択問題の形式で確認しながら、正確な語彙力を身につけていきます。

 

 低学年時から、様々なジャンルの文章を多読することを意識しております。)

   

 読書は、国語力を伸ばす「土壌」を作る補助的な存在です。

  

 もちろん、読書だけで入試問題に対応できるわけではなく、問題演習を通して「設問に合わせて答える技術」を磨くことが不可欠です。そこを指導するのが、プロの塾講師の役割といえます。

 

 (当教室では、長年大手塾でも指導経験のある代表が、入試問題に対応する読解・解答作成方法を個別に責任をもって指導していきます。)

    

 日々の読書で広げた知識・語彙や疑似体験・感性といったものを、中学入試での「設問に合わせて答える技術」に活かす。それが自然にできるようになると、中学受験の国語力は大きく育つといえます。

   

 そんな国語力を伸ばす「土壌」を作る授業として、「低学年ベーシック授業」を開講しております。

   

 一人でも多くの生徒に国語好きになってほしい、本を読みながら語彙力をつけてほしい、と願いながら、数年前から開講し続けている授業となります。

    

 数年間、この「低学年ベーシック授業」を受け続けた後、5,6年生時、私に個別指導を受けた生徒が灘中で級長合格しています。

  

 この生徒は元々飛び級をしていたのですが、国語が苦手なため原級に戻しました。その際、苦手な国語を克服するため、当教室の門を叩いてくれたという経緯があります。

   

 体験授業を下記の授業時間内で実施しております。ご興味を持った方のお問い合わせをお待ちしております。

  

   

  毎週 火曜日~金曜日  16:20~17:50

      

  毎週 土曜日 10:30~12:00