2026年度四天王寺中学入試の国語について、私見を書いていきたいと思います。
制限時間60分で、大問3題。単純計算すると、大問1題あたり20分。
今年度も大問1題あたり小問数が11~14ほどあるので、解答処理スピードが求められる入試形態は例年通りと言えます。
解答スピードが求められる原因は、単純に制限時間60分を大問数・小問数で割った、各小問にかけられる時間の短さに加えて、四天王寺中学の入試問題が他の男子最難関中学とは異なる設問群であることと考えます。
以前、このブログでも触れた大阪星光中学の入試問題は、記号選択問題と記述問題が中心で、抜き出し問題がありません。記述問題の総文字数は300字でした。これに、漢字10問・語句5問です。
それに比べて、四天王寺中学は抜き出し問題と記号選択問題が多く、記述問題の総文字数・漢字語句問題が少ないです。計5問の記述問題の総文字数は、105字です。(45字、15字、10字×2、25字)
特に、抜き出し問題は解答を本文中から見つけるのに時間がかかり、生徒によって差がつくと考えられます。
たとえば、大問一問6は、傍線部④が2ページ中央近くにありますが、解答「社会的昆虫」は1ページの前から7行目にあります。国語の苦手な受験生は傍線部から離れた解答を探すのに苦労したはずです。
大問二問8は空欄補充の抜き出し問題ですが、『( C )の形』とあるので、傍線部⑧直前の「星座の形」を入れてしまい、( A )に「星座」、( C )に「家族」と答えることができずに戸惑い時間がかかってしまった受験生がいたかもしれません。
直近3年を比較すると、2026年度は問題数で抜き出し問題が最多です。(昨年度は記号選択問題が最多でした。)
四天王寺中学は、やはり抜き出し問題をどう処理していくかがポイントといえます。
| 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | |
| 漢字 | 5 | 5 | 5 |
| 語句 | 2 | 4 | 1 |
| 記号選択 | 12 | 15 | 12 |
| 抜き出し | 17 | 12 | 16 |
| 記述 | 6 | 4 | 5 |
| 合計 | 42問 | 40問 | 39問 |
ちなみに、漢字は「感傷・除(いて)・野生・手応(え)・試練」と毎年安定の5問です。今年度は、昨年消えた訓読みが復活し、塾のテキストに載っているような同音異義語(感傷・野生)が問われています。
四天王寺中学は、HP上に配点付き解答を公開しています。そこに記載された過去の各小問の配点をもとに計算してみると、配点も例年通り抜き出し問題が高いことがわかります。
| 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | |
| 漢字 | 10 | 10 | 10 |
| 語句 | 4 | 10 | 2 |
| 記号選択 | 30 | 33 | 39 |
| 抜き出し | 47 | 45 | 43 |
| 記述 | 29 | 22 | 26 |
| 合計 | 120点 | 120点 | 120点 |
国語は、60分で大問3題を読みこなすスピードをつけ、40字以内の短めの制限字数のある記述問題を書きあげ、記号選択問題・抜き出し問題で時間をかけずに全問解ききることが理想と考えます。
ただ、6割ほどの受験者平均点をとるために、抜き出し問題でわからず時間がかかるようだったら飛ばしてもかまわないかと。
2026年入試問題分析会は、四天王寺中学で4月4日に開催されます。そこで、特に第一志望の受験生は、学校の先生から詳細な説明を受けられるといいかと思います。