毎年春先になると、各塾では入試分析会が開催されているかと思います。
当教室においても各中学の2023年入試分析を私なりの視点で書いていきます。昨年度から書きかけていた西大和の続きから手を付けようかと思ったのですが、まずは長年大手塾でコースを担当していた灘中について触れておきます。
2023年灘中入試の国語概要として、
1日目 受験者平均点 51.1点 合格者平均点 55.5点 / 80点
2日目 受験者平均点 65.4点 合格者平均点 70.6点 / 120点
合計 受験者平均点 116.5点 合格者平均点 126.0点 / 200点
1日目は、昨年度に引き続き受験者・合格者平均点が前年度より低くなっています。昨年度に比べ、受験者平均点で2.3点、合格者平均点で2.0点の低下です。
2日目は、昨年度に引き続き合格者平均点が前年度より0.3点低くなっている一方、受験者平均点が1.2点高くなっています。
合計で、昨年度に引き続き受験者・合格者平均点が前年度より低くなっています。昨年度に比べ、受験者平均点で1.0点、合格者平均点で2.4点の低下です。2日目の受験者平均点が少し高くなっているのは気になるところですが、全体としてみると昨年度の難化が継続しているとみていいかと思います。
つまり、2021年の受験者平均点128.7点、合格者平均点141.2点に対し、2022年の受験者平均点117.5点(前年比ー11.2点)、合格者平均点128.4点(前年比ー12.8点)となった昨年度の難化が維持されているといっていいかと。
ちなみに、受験者平均点が110点台は、ここ20年に限定して見ると
2005年 115.7点 2007年 113.9点 2011年 113.9点
2013年 117.8点
であり、120点以上の方が多いことがわかります。
ここ20年に限定して1日目の受験者平均点だけみると、2023年より低いのは
2005年 49.9点 2013年 51.0点 2016年 50.4点
だけとなり、2023年は結果としてなかなか難しい年度だったいえそうです。
平均点分析はこれぐらいにして、具体的に1日目の問題内容について次回以降触れていきます。