今回は、2025年度四天王寺中学入試の国語について、私見を書いていきたいと思います。
今年度、国語が難化したといえるのですが、平均点を確認すると、
2024年度 受験者平均点 81 合格者平均点 86
2025年度 受験者平均点 67 合格者平均点 72
受験者平均点は、前年度より-14点となります。数値だけ見ると、かなり下がったように思えます。
過去10年の受験者平均点をさらに平均化すると、120点満点の6割である、約72,4点です。
例年よりやや高めの2024年度から、2025年度が近年で最も低い平均点になったというところでしょうか。
難化した要因として考えられるのが、まず問題用紙が1ページ増えていたことです。言い換えると、素材文の文字数が増えています。
今年の素材文は、以下の通りです。
一 論説文 「わからない世界と向き合うために」 中屋敷均
二 物語文 「ぐるぐる、和菓子」 太田忠司
三 論説文 「スラムダンクな友情論」 斉藤孝
そして、それぞれの素材文の文字数をざっくり数えて、2024年度と比較してみると、
2024年度 大問一 4100字 大問二 3500字 大問三 2000字 の合計9600字
2025年度 大問一 3800字 大問二 4100字 大問三 2400字 の合計10300字
となり、+700字の増加です。単純に読むだけで、文字数が増えた分、前年度より時間がかかります。
長くなったので、設問については次回に書いていきます。