2026年度 西大和中学入試の国語について、私見を書いていきます。
制限時間60分で、大問3題。150点満点です。
今年の素材文は、以下の通りです。
一 論説文 『「嘘をつく」とはどういうことか 哲学から考える』 池田喬
二 物語文 「NHK連続テレビ小説 あんぱん」 中園ミホ
三 論説文 「世にもあいまいなことばの秘密」 川添愛
論説文 「意識の不思議」 渡辺正峰
大問1,3の素材文が、3冊ともすべて中学入試頻出『ちくまプリマ―新書』からの出題です。それに対し、大問2が「NHK連続テレビ小説」からの異質な出題となっています。いわゆる「ノベライズ本」と呼ばれるものかと思います。
私自身は残念ながら「あんぱん」を全く視聴しておりませんでした。欠かさず視聴していた受験生には心躍るものとなったのでしょうか。ただ、あまり話題にならなかったのが残念です。
次に、受験者平均点・合格者平均点に触れていきます。
| 年度 | 性別 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 受験者平均点 | 男子 | 98.1 | 87.8 | 93.5 | 88.2 | 102.6 |
| 女子 | 101.1 | 98.0 | 100.7 | 92.9 | 109.3 | |
| 合格者平均点 | 男子 | 103.5 | 98.7 | 102.9 | 94.7 | 109.8 |
| 女子 | 108.8 | 109.2 | 110.4 | 101.1 | 120.5 |
2026年度受験者平均点は、昨年度より男子で14.4点、女子で16.4点の上昇となっています。
受験者平均点の過去10年平均を計算すると、男子で90.0点、女子で100.5点となるので、例年より10点ほど高めの平均点といえます。男子だと、2017年以来の100点を越える平均点となり、かなり易化したといえるかと。
易化した原因として、いくつか挙げることができると思います。その一つが、大問3です。
例年、大問3は段落整序問題が出題されます。2023年度までが段落整序問題で、2024年度以降は乱文整序問題と言えるもので、各選択肢が段落から文(一部は2文)となり、その文字数がそれぞれ減少しています。
2025年度が連続する5つの空欄を並び替えるものです。それに対し、2026年度は空欄が5つあるのは同じですが、連続する3つの空欄と離れた空欄が一つずつとなっています。
採点基準が2025年度が完全解答となるのに対し、2026年度は3か所それぞれに部分点を与えることができ、平均点上昇に寄与しているかと。問題作成時において、少しでも平均点を上げようとする意図が読み取れます。「意識・無意識・腹筋」といったキーワードに着目すれば、そもそも解きやすい問題だったと言えるかもしれません。
続きは次回に。